海外ドラマで面白いクライムサスペンスおすすめ10選【海ドラオタク厳選】

海外ドラマ クライムサスペンス ランキング

昔からアメリカのドラマには刑事ものや探偵ものが多いです。
クールな主人公が、アクションたっぷり、ユーモアたっぷりで、余裕ですっきり40分で事件解決、単純なものでしたが、1990以降はリアルさが追及され、その代表として「NYPDブルー」が大ヒットしました(日本では一部だけ)。

こういったリアルなドラマ、なんと元刑事や詐欺師、弁護士、医師なども、監修、アドバイザーとして脚本制作に加わっているというのです。
なので、実際に起った事件をもとにしたエピソードや、本当に現場であった出来事がドラマの中で描かれているようなんですよね。

そういうわけで、面白いと何気なく見ているだけじゃなくて、その知識何かで役に立つかも!という、おすすめのクライムサスペンスドラマをご紹介しましょう。

目次

① ホワイトカラー

2009年~2014年、6シーズン81話
主演 マット・ボマー、ティム・ディケイ、ウィリー・ガーソン
このドラマの舞台はニューヨークで、FBIの知的犯罪(ホワイトカラー)犯罪部門の捜査官と、イケメン詐欺師が協力して事件を解決するストーリーです。

日本では詐欺師ってずるがしこい悪いやつ、と思ってしまうのですが、アメリカなどでは他の犯罪と違い、お金持ちを騙すことが多いからか、知的犯罪者は、頭が良くて、色々な情報や知識を持っている器用なやつ、と見る向きがあるみたいなんですよね。
このドラマは銃撃戦とか殺人事件とかはほとんどなく、知的犯罪事件の謎解きとか、主役の詐欺師ニールと捜査官ピーターを中心に、ほのぼのした友情や信頼関係を描いているのも見どころです。

本物の詐欺師のアドバイザーもいたので、裏社会の興味深い色々な情報なども描かれ、他のドラマもそうですが、個性豊かな脇役たちの活躍も楽しくて、彼らのユーモアたっぷりのやり取りをずっと見ていたい気持ちにさせられたものです。

 

②クリミナル・マインド

2005年~2020年、15シーズン324話
主演 ジョー・マンテーニャ、マシュー・グレイ・ギュブラー、A・J・クック
このドラマの舞台は、ワシントンDCにあるFBIの本部にある行動分析課(BAU、Behavioral Analysis Unit)です。
この課の捜査員たちは色々な分野の専門家からなっていて、連続殺人事件や猟奇事件などの特殊な犯罪が起こると、現場へ呼ばれて捜査に協力し、犯罪者たちのプロファイリングをして犯罪者の身になって考え、事件を解決するストーリーです。

凄惨な事件が多く、いかれた普通でない犯罪者ばかり扱うからか、最初か最後に必ず、うんちくっぽい格言がナレーションされ、人間の業について考えさせられるのが常でした。
また、15年間に出たり入ったり、降板した人もあったけれど、みんななかなか魅力的で個性的なキャラクター達ばかりでした。

なお、このドラマはスピンオフとして「クリミナル・マインド 特命捜査班レッドセル」、「クリミナル・マインド 国際捜査班」が制作されましたが、本家のロングランにはかなわず早期打ち切りになっています。

③シカゴP.D.

2013年~シーズン9継続中 128話以上
主演 ジェイソン・ベギ、ジェイソン・リー・ソファー、パトリック・ジョン・フリューガー
このドラマはイリノイ州シカゴが舞台、ボイト刑事率いるシカゴ市警察の特捜班の刑事たちが色々な事件を捜査して解決するストーリーで、派手な銃撃戦、アクションシーンも満載です。

もともとボイト刑事は、「シカゴファイア」に登場したキャラクターで、彼を主人公にしたスピンオフなのです。
ボイトは息子の飲酒運転を告発しないように、刑事とは思えない汚い手を使って主人公の消防士ケイシーを陥れようとし、最後は刑務所入りしたのですが、出所後、特捜班のリーダーとして現役復帰。

そういうわけで、ボイトはこのドラマでも悪と立ち向かうためには手段を辞さないキャラで、容疑者に拷問するわ、ギャングから奪った隠し金をわんさと持っているわ、それに殺人疑惑もと、悪徳刑事そのものなんですよね。
部下の刑事たちもそれを知りながらも、結局は、ボイトが被害者にはあくまで同情的で隠し金を与えて逃がしたりする優しい面をみたり、部下たちがミスをしても体を張ってかばってくれるため、見て見ぬふりをしています。
視聴者も、こういう正義もありかなとつい見入ってしまうのでありました。

なお、このドラマは「シカゴファイア」「シカゴメッド」とのクロスオーバーもよくあり、医師と刑事のハルステッド兄弟、刑事と救命士のドーソン兄妹などの設定もあるため、ごく自然にドラマを超えた交流で登場するのも見どころになっています。

④NCIS〜ネイビー犯罪捜査班

2003年~継続中19シーズン、398話以上
主演 マーク・ハーモン、マイケル・ウエザリー、ショーン・マレー
このドラマの舞台はワシントンDC。NCISとは、Naval Criminal Investigative Serviceの略で、アメリカ海軍に特化した事件を捜査する部署、主人公のギブス率いる特別捜査官たちのチームが事件を捜査し解決に導きます。
19年も続くと、キャストの入れ替わりも多くありますが、ドラマの基本は相変わらずです。

このドラマ、もとは、「JAG(邦題はネイビーファイル)」海軍法務部の事件を扱ったドラマのスピンオフとして登場しました。
どちらもドナルド・P・べリサリオ制作で、この人は海軍出身で海軍愛が強く情報源も豊富で、ネタは無尽蔵にあるという話です。

そういうわけで、このNCISは「本家」と言われていて、他にもロサンジェルス支部が舞台の「NCIS LA」、南部のニューオリンズが舞台の「NCIS ニューオリンズ」そして、2021年から「NCIS ハワイ」が開始され、それぞれ土地柄やキャストの個性を生かした、また違った面白さを見せて人気なんですよね。

⑤キャッスル〜ミステリー作家のNY事件簿

2009年~2016年 8シーズン172話
主演 ネイサン・フィリオン、スタナ・カティック、シーマス・ディーヴァー、ジョン・ウェルタス
このドラマの舞台はニューヨークで、人気推理作家のキャッスルが、小説のリサーチのためにNYPD12分署殺人課に「相談役」として捜査に加わり、刑事たちと一緒に事件を解決するストーリーです。

ベストセラー作家で有力者にコネがあり、大金持ちのキャッスルが、おちゃらけな感じで12分署の殺人課に入り込み、騒動を起こすのですが、意外なところで知識が役に立って事件解決に至ったりするところが見どころです。
また、美人で有能な刑事ベケットとキャッスルとの恋の行方、殺人課のライアンとエスポジート刑事とのやり取りなども毎回楽しませてくれるし、キャッスルと同居する個性的な母マーサと娘アレックスも実に微笑ましかったです。

8年の間には大きな陰謀事件に関わったり、行方不明だったキャッスルの父があらわれたりと色々な事件が起こり、最後はちょっとなにでしたが、脇役がしっかりして毎回楽しめることは間違いないドラマですね。

⑥ナンバーズ〜天才数学者の事件ファイル

2005年~2010年、6シーズン118話
主演 ロブ・モロー、デビッド・クロムホルツ、ジャド・ハーシュ
このドラマの舞台はロサンジェルス、FBIの犯罪捜査になんと数学の理論を用いて、事件解明と犯人逮捕を行います。
実際に数学者が制作協力し、ドラマに登場する数式なども本物だということで、暗号解読や、データ分析、確率論などを駆使するなど、クライムサスペンスの分野に今までにない新しい手法をもたらしたと言えますよね。

このFBI捜査官が兄のドンで、弟が天才数学者の若きチャーリー教授のエプス兄弟が主人公で、兄弟と父が、母の死後、家族として再構築する過程も描かれています。
そして、エプス兄弟の父アランがやたらと面倒見が良いため、兄の部下たちのFBI捜査官や、弟の同僚の数学者たちもエプス家に入り浸り、微笑ましい家族的な交流や、そこから事件解決のヒントが見つかったりも見どころです。
数学に興味がなくても、見ているだけでエプス家の一員になったような気持ちにさせられる、心温まるドラマじゃないかと思います。

⑦MAJOR CRIMES ~重大犯罪課

2012年~2018年、6シーズン105話
主演 メアリー・マクドネル、トニー・デニソン、G・W・ベイリー、マイケル・ポール・チャン

このドラマは、「クローザー」のスピンオフです。
ブレンダ・リー本部長補佐の辞職後、内部調査課にいたシャロン・レイダーが新しくチーフとなり、部下の刑事たちと捜査し、事件解決に立ち向かうドラマです。
「クローザー」の脇役たちほとんどがそのまま出演、主演だけが入れ替わった「居抜き」みたいな異例の新ドラマです。

ブレンダ・リーは尋問のプロで事件解決のためなら手段を択ばないところがありましたが、シャロンは交渉のプロ、ずっと落ち着いた対応で、静かな存在感を放つ大人の女性でした。
シャロンは「クローザー」の最後に登場した事件の証人のラスティ少年を預かって面倒を見るのですが、ラスティつながりで刑事たちとも絆を深めるところもよかったですね。
ちょっとびっくりする最後ではありますが、引き続きおなじみのプロベンザやフリン、タオ刑事らの活躍も楽しめるドラマです。

⑧クローザー

2005年~2012年まで、7シーズン109話
主演 キーラ・セルジュウィック、トニー・デニソン、G・W・ベイリー、レイモンド・クルース
このドラマの舞台はロサンジェルス、LAPD(ロサンゼルス市警察)では、重大犯罪課が新設されて、尋問のスペシャリストとして元CIAのブレンダー・リー・ジョンソンを本部長補佐として迎えたところから開始しました。
ブレンダ・リーは、重大犯罪課に配属されたじつに個性的なベテラン刑事たちと、様々な事件を解決していくのです。

ブレンダ・リーは、ジョージア州アトランタ出身、南部の訛りがきつくて、スイーツ依存症気味、美人だけどおしゃれとは程遠い仕事一筋の人です。
また、そんな彼女を最初は批判的に見ていた癖の強い部下の刑事たちが、ブレンダ・リーの有能さに目を見張り、だんだんとボスとして受け入れて信頼関係を築いていくのは見どころのひとつです。

またこのドラマはブレンダ・リーが犯人に自白させるテクニック(タイトルのクローザーの由来)、駆け引きに焦点を当てているのも大きな特徴でした。
尚、このブレンダ・リー役を演じたキーラ・セルジュウィックは、2010年にエミー賞主演女優賞を受賞しました。

⑨PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット

2011年~2016年まで、5シーズン103話
主演 マイケル・エマーソン、ジェームズ・カヴィーセル
これは、2011年の秋開始の新作の中で注目度NO.1だったドラマです。
舞台はニューヨークで、謎のIT長者フィンチが、元CIAのリースを雇って、犯罪が起こる前に陰ながら活動してそれを防ぎ、人助けをするドラマです。

フィンチは自分が開発したスパコンの「マシーン」を政府に売却したが、膨大な情報からテロに関係あるものだけを活用し、一般市民が関わる無用の犯罪の情報を消去するよう設定、しかしある事件が起きて、バックドアから無用の犯罪の情報を得て、それを防ぐために活動するようになったのです。

このドラマは、あちこちに設置されている監視カメラやスマホなどから傍受した情報を分析する、「マシーン」の存在が大きくなって行き、政府の陰謀と対決という近未来のSFっぽい要素もあります。
また、謎めいたフィンチやリースの悲しい過去が明らかになっていくところも感動ものだし、フィンチの大金持ちっぷりも圧巻、次々に登場する脇役たち(わんこのベアーとか)も魅力的、アクションも元軍人でCIAのリースの無双ぶりが圧倒的という、見どころたっぷりのドラマであります。

⑩BONES – 骨は語る –

2005年~2017年まで、12シーズン246話
主演 エミリー・デシャネル、デヴィッド・ボレアヌス
このドラマの舞台はワシントンDCで、現場の科学捜査で事件を推理、解明するCSIの上を行くもので、遺体についた虫を分析したり、遺体を煮詰めて骨にして細かく調べて人物を特定、凶器を割り出したりするところに焦点を当て、おもしろさを見出しています。

タイトルの「ボーンズ」は、主人公のテンペランス・ブレナンのニックネームで、実在の法人類学者キャシー・ライクスが原案を担当、主人公のモデルで、カメオ出演もしています。
なかなか個性的なキャラが多く登場し、ブレナン博士とジェファーソン博物館の研究所の個性的な仲間たちと、FBI特別捜査官で元軍人のブースとの、研究者オタク軍団対体育会系の対比も見どころです。

ブレナン博士は美人で万能ですが、かなり個性的で、非科学的なことを受け付けず、ストレートな物言いも誤解を招きがち、いわゆる空気が読めない人です。
どう見てもアスペルガー症候群ですが、仲間たちは彼女の天才的な頭脳を認めていてフォローもいとわないし、ブレナンもブースに影響されて変わって行き、ブースもブレナンの魅力にノックアウトするのです。

そういうわけで、12年間色々なことがあったけれど、魅力的なキャラクターたちに親しみを持てば持つほど、楽しめるドラマなんですよね。

まとめ

アメリカのドラマのクライムサスペンスといえば、恐ろしいシリアルキラーやレイプ犯などが登場し、武器も多様、心理戦もと、過激な内容で怖がらせます。
しかし、どのドラマも、エピソード1話の中にいくつものストーリーが同時進行し、サイドストーリーで脇役たちのユーモラスなストーリーなどが入ったりすることも多く、凝った脚本で楽しませてくれます。

そのために、主役だけでなく脇役たちも、舞台俳優などの演技がしっかりした俳優が選ばれていて、彼らがドラマを盛り上げているのは間違いのないことでしょう。

しっかりとした脚本と脇役俳優、これこそがアメリカのドラマの底力で、ロングランをキープし続ける秘訣でもあるはず、完結してももう一度見たいと思わせるドラマは、主役だけでなくやっぱり脇役たちの魅力もあると思いますです。

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